日本ロレアル/研究センターを設立/物質・材料研究機構と共同で

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む
会見であいさつするブリュア社長

会見であいさつするブリュア社長

 日本ロレアル(本社東京都、ジェローム・ブリュア社長)は7月20日、国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS)と共同で、研究センターの設立に関する調印式を行った。日本ロレアルの知見とNIMSの素材研究を活用し、従来にない製品を開発、提供する。まず、形状記憶特性を持つ材料を生かし、自在にヘアスタイリングが維持できる製品開発を目指す。
 同日付で共同研究センター「マテリアルイノベーションセンター」を設立した。NIMSが化粧品業界と共同開発拠点を設けるのは初めて。投資額は3年間で1億5000万円規模を予定している。
 記者会見で日本ロレアルのブリュア社長は、「日本は重要な市場で、顧客の需要も高く、イノベーション、品質、安全性は非常に大切。両者にとってプラスになるような関係を築きたい」とあいさつした。
 日本ロレアルは、「世界から日本へ、日本から世界へ」という理念を掲げており、1983年に、アジアで初めての研究開発拠点を日本で開設した。
 18年から20年までの3カ年計画を第一段階とし、形状記憶特性を持つ刺激応答性ポリマー材料を用いた、ヘアスタイリング製品の応用研究などを実施。23年にポリマー技術を採用した製品を発売する予定。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ