フェリシモ 18年2月期/純利益は9億円強/コスト削減や資産売却で

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 フェリシモが4月9日に発表した18年2月期連結業績は、純利益が9億9600万円と黒字に転換した。前期は75億4800万円の損失だった。減価償却費の減少やコスト削減など販管費の減少で、営業利益段階で黒字を計上。さらにオフィスビルとして使用していた有形固定資産の売却による特別利益の計上などが影響した。
 売上高は前期比5.2%減となる292億8500万円だった。商品CMとタイアップしたキャンペーン施策やウェブの販促で、新規顧客は前期を上回って獲得した。DMやウェブの受注が改善したほか、60代向けDMの発送により、休眠顧客の復活も増加した。
 新規事業分野では、自社ECおよび越境ECの成長に加え、ふるさと納税やEC運用などの受託事業が増加。出品・出稿型のプラットフォーム開放事業も開始しており、それぞれ売上高を伸ばしたという。
 返品調整後の売上総利益率は52.8%で、前期比0.4ポイント改善。販管費は前期比12.6%減の146億1400万円だったが、売上高販管費率は49.4%となり、前期比4.6ポイント悪化した。
 ただ、販管費の削減効果で営業利益は8億5900万円を計上(前期は4億9900万円の損失)。経常利益は9億1500万円(同4億9300万円の損失)だった。
 今期の業績予想は、売上高302億1500万円、営業利益は5億1700万円、経常利益は5億7600万円、純利益は5億6300万円を見込んでいる。

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