トライステージ 18年2月期/売上高は557億円/前期比17%増、中計目標達成

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 トライステージが3月30日に発表した18年2月期の連結業績は、売上高が前期比17・9%増となる557億7500万円だった。子会社が手掛けるDM事業やWEB事業が増収をけん引した。同期を最終年度とした3カ年の中期経営計画(中計)の売上高目標は555億円で、売り上げ目標を達成した。
 事業別の売上高は、テレビ放送枠を仕入れて通販事業などに提供するテレビ事業が、前期比3・2%減となる326億8400万円。
 メールカスタマーセンターが手掛けるDM発送代行によるDM事業の売上高は、同48・6%増の171億4400万円。アドフレックスが手掛けるWEB広告枠を仕入れてクライアントに提供するWEB事業の売上高は、27億3500万円(11カ月分を計上)。海外事業は同162・6%増の17億5500万円だった。
 テレビ事業では上期、一部メディア枠の値引き販売が発生し、売上総利益率が低下。下期はメディアの仕入れ量を削減したが、その影響で既存クライアントによる売上高が減少した。
 DM事業は取り扱い通数の拡大で売上高が増加した。代理店を通さず、クライアントとの直接取匹によって売上総利益率が改善した。WEB事業は新規クラインアントの獲得が寄与した。
 営業利益は同26・0%減の10億3200万円となった。テレビ事業における売上総利益率の低下に加え、もともと売上総利益率が低いDM事業の売上比率が増加したためだ。
 経常利益は同33・5%減の9億800万円、当期純利益は同49・3%減の3億8500万円だった。グループの海外子会社であるTVダイレクトの株価が回復し、第3四半期に計上した減損損失を期末で解消した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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