〈住宅リフォームに6カ月間の停止〉/東京、神奈川県で合同処分

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スカリライズのホームページ

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 通りがかりに偶然、屋根の不具合を発見したかのように装って消費者宅を突然訪問し「板金が浮き上がっている」「瓦がずれている」などとうそを言って販売していたとして、東京都と神奈川県は3月13日、住宅リフォームを手掛けるSkyRise(スカイライズ、川畑翔太社長)に対し、特定商取引法に基づき、6カ月間の業務の一部停止を命じた。
 違法と認定されたのは、「勧誘目的の不明示」と「不実告知」の2項目。
 都などの発表によると、スカイライズは消費者宅を突然訪問し、「お宅の屋根の四方向の板金が浮き上がっているのが見えました。ついでだし、これから会社に帰るだけですから。無料で直しましょうか。釘を打つだけだから簡単なのですぐ直ります」などと話し、住宅リフォームの販売に関する目的を告げなかった。
 また、屋根などに不具合はないにもかかわらず、「屋根の南側半分位が悪い状態ですよ。このままだと大変なことになりますよ」「板金が浮き上がっているから、このままにしておくと落ちてきて怪我をするかもしれない」などと、消費者が契約の締結を必要とする事情に関する事項について、事実と異なることを告げていたという。
 3年間に都に寄せられた相談件数は約40件。平均契約額は約80万円、最高で379万円だった。契約者の平均年齢は76歳で、最高年齢は91歳だった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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