スクロール18年3月期/当期損失10億円に/化粧品子会社の減損や貸付で

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 スクロールの18年3月期連結業績は、当期純利益が前回予想を22億円下回り、10億円の純損失を計上する。化粧品事業を手掛ける連結子会社ののれんの減損損失と、当該連結子会社への貸付金に対する貸倒引当金繰入を特別損失に計上したためだ。通期の売上高は計画通り推移する見通しで、前回発表予想の600億円となっている。
 化粧品事業の連結子会社、ナチュラピュリファイ研究所(本社東京都、鈴木一徳社長)とT&M(本社東京都、丸井恵介社長)において、想定した収益が見込めないと判断。のれんの未償却残高すべてを減損処理した。
 その影響で17年10―12月期(純第3四半期)連結決算に17億1000万円(ナチュラピュリファイ8億5800万円、T&M8億5100万円)を減損損失として計上した。
 スクロールの個別決算においても、両連結子会社の関係会社株式評価損13億700万円(ナチュラピュリファイ7億3200万円、T&M5億7400万円)を計上した。
 両連結子会社の債務超過分に対する貸付金について、貸倒引当金繰入額7億4800万円(ナチュラピュリファイ3億4000万円、T&M4億700万円)を特別損失に計上した。
 それに伴い、18年3月期の連結営業利益は前回予想を4億円下回る13億円に下方修正。連結経常利益も同4億円下回る14億円に修正した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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