アイビー化粧品17年4―9月期/純利益63%減/強化製品伸び悩み販管費かさむ

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 アイビー化粧品の17年4―9月期(中間期)の売上高は、前年同期比1.4%減の34億1000万円だった。17年3月期に売れ行きが好調だったスキンケア化粧品の販売が伸び悩み微減となった。販社を集めた販促イベントの費用がかさみ、純利益は同63.4%減の1億6800万円と大幅な減益となった。
 販売が伸び悩んだのは16年9月に発売したスキンケア化粧品「レッドパワーセラム」。17年3月期中には65万本超を販売し、ヒットを記録した。ただ、販社への販売は好調に推移したものの、17年2月ごろから販社在庫が残っている状況が続き、販売が伸び悩んだ。
 愛用顧客の数は引き続き増加した。一方で、末端の販売員であるビューティーマネージャーの数は伸び悩み、前年同期比0.01%増の3万240人となっている。「販売員になるための研修会の集客に苦戦している。研修会動員数と売り上げは連動しており、販売員をいかに増やすかが売り上げ増の鍵だ。純粋な愛用者は前年に比べて3割程度増えている印象なので、ここを伸ばしたい」(中山聖仁常務取締役)と話している。
 18年2月には新たな強化製品としてエイジングケア美容液の「ホワイトパワーセラム」の発売を予定している。新発売に合わせた販促イベントも全国各地で開催する。「販社からの注文は、毎年3月と9月に集中する。18年3月には『ホワイトパワーセラム』の多くの注文を見込んでおり、巻き返しを図りたい」(中山取締役)と話している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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