アスクル/業績回復へ物流再整備/出荷能力、ロハコ専用商品強化へ

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大阪の新拠点「AVC関西」の外観

大阪の新拠点「AVC関西」の外観

 アスクルの物流インフラの再整備が進んでいる。今年2月の倉庫火災の影響で出荷能力が低下し、日用品サイト「LOHACO(ロハコ)」で欠品が続いた。物流の基盤を再構築することで来期(19年5月期)の業績回復を狙う。
 同社は今年4月、埼玉県日高市にロハコ専用の物流センター「AVC日高」を開設した。9月初旬には、大阪府吹田市内の新拠点「AVC関西」が竣工。来年2月初旬の本格稼働を予定している。
 「AVC関西」の延床面積は約16万5000平方メートル。火災のあった倉庫を上回る同社最大規模の拠点となり、約25万商品の在庫が可能だ。最先端の物流設備を導入することで生産性を高め、年間1000億円規模の出荷能力を目指す。
 9月末で出荷能力とロハコ専用商品の品ぞろえは火災前の水準に回復する見込み。二つの新たな物流センターを稼働させることで今期末までに出荷能力を従来の1.6倍にし、ロハコ専用商品の数を2倍にする計画だ。
 物流インフラの整備などによる支出増により、今期は前期から減益となる見込み。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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