日本トリム/透析技術応用の新商品好調/ライフスタイル提案型戦略が奏功

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9月1日に発売した電解水素水整水器「トリムイオンGRACE」

9月1日に発売した電解水素水整水器「トリムイオンGRACE」

 職域販売を中心に整水器を販売する日本トリムが9月1日に発売した新たな電解水素水整水器「トリムイオンGRACE(グレース)」が、早くも生産が追い付かないほどの人気となっている。一部の職域販売で8月に行っていた先行販売の時点ですでに好評を博していた商品だという。ライフスタイル提案型のプロモーション戦略をとったことが好調の要因となった。
 新商品「トリムイオングレース」(税別24万8000円)は、水素濃度1300ppbの水素水を作ることができる整水器だ。同社の「電解水透析」に使われている独自技術を応用し、従来よりも高濃度の水素水の生成を実現した。
 二つの電解槽を搭載するなどし、「ハイブリッドダブル電解システム」という特殊な構造を採用している。透析事業で培った技術を応用した「固体高分子膜電解槽」を用いることによって中性の高濃度電解水素水を生成することができる。「固体高分子膜電解槽」で生成した水素水を、従来型電解槽にかけ、アルカリ性の高濃度電解水素水にする、といった仕組みだ。
 同社では好調の要因について「アプローチの仕方をこれまでと全く違う形にした」(経営企画部平井健太郎部長)ことにあると分析している。「これまでは、『医療機器』であるということをプッシュしてきた。今回からは、『生活のさまざまな部分で使う水をトリムイオングレースで作る』といったライフスタイルを提案するセールストークに切り替えたのが受けた」(同)とみている。「かなり売れ行きが良く、生産が追い付かないほどの状況。高知・南国市にある当社工場の生産能力を引き上げていく」(同)と言う。
(続きは、「日本流通産業新聞」9月14日号で)

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