千趣会17年12月期/当期損失104億円に/売上減少や減損損失計上で

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 千趣会は7月21日、17年12月期連結業績予想の修正を発表した。当期純利益は期初予想の10億円から、104億円の損失へ大幅な下方修正。売上高も期初予想を81億円下回る1269億円に修正した。主力となる通販事業の売上高が予想を下回るとともに、固定資産の減損損失計上や繰延税金資産の取り崩しが影響する。年間配当予想は前回発表の1株8円から無配に修正した。
 通販事業の業績悪化を踏まえ減損損失を検討した結果、17年4―6月期(純第2四半期)において44億3200万円の特別損失を計上する。
 内訳は大阪市の土地が9800万円、建物および構築物等有形固定資産が19億4400万円、ソフトウエア等無形固定資産が13億5600万円、栃木・鹿沼の有形リース資産などが1億4900万円となっている。
 さらに、繰延税金資産の回収可能性を検討した結果、第2四半期会計期間に繰延税金資産の一部を取り崩し、法人税等調整額7億9100万円を計上する。
 17年1―6月期(中間期)の業績見通しは、売上高が前回予想を57億1400万円下回る631億8600万円に修正した。通販事業においてカタログ部数およびページ数を削減し、ネットによる施策で売り上げを補う計画だったが、想定した売上高には届かなかったためだ。

(続きは、「日本流通産業新聞」7月27日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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