サニックス/新卒採用を来年度再開/訪販部門は63人増を計画

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 サニックスは19年4月入社分から、新卒採用を再開する。15年4月期から進めてきた人員整理にめどが付き、17年3月期は黒字転換にも成功したことが理由。希望退職も今期(18年3月期)は募らず、太陽光部門からシロアリ訪販部門への配置転換のみを行う。シロアリ訪販部門の63人増員を計画している。
 同社の17年3月期は、売上高が前期比17.7%減の509億5500万円になったが、営業利益は10億3600万円の黒字になった(前期は22億2900万円の赤字)。同社は前期まで、2期連続で営業赤字を計上していた。
 当期純利益も4億1600万円に黒字転換した(前期は46億400万円の赤字)。
 黒字転換の背景には、15年3月期からの2年間で計1229人の希望退職を募り、70人を整理解雇してきたことがある。営業所も合併・閉鎖を進め、コストカットに取り組んだ。
 「雇用調整にめどがついた。今期は太陽光部門から他部門への配置転換のみを行う」(経営企画部・井上公三部長)と言う。
 「19年3月期からは新卒採用を再開する。中途採用も欠員の補充程度だが行う」(同)と見通しを話す。
 18年3月期の計画では、太陽光部門(SE部門)について、技術・営業・事務を合わせて113人の減員を今後も進めることを予定している。シロアリ防除を軸とした訪販部門(HS部門)を中心に配置転換を行い、HS部門の営業マンを前期比63人増の166人まで増員する。
 HS部門は人員増に伴い、売上目標も前期比16.5%増の78億5700万円に設定した。
 「年1回の点検を軸に、既存顧客の掘り起こしを進める。顧客管理を強化して、創業当初からの事業であるHS事業を再建する」(同)と話す。
 新商品として給排水工事や断熱工事、リフォーム等もニーズに応じて提供していくと言う。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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