太陽光・オール電化訪販が事業停止/業績が悪化で債務超過に

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エコシステムグループが入居していたビル

エコシステムグループが入居していたビル

 全国で太陽光発電とオール電化を販売しているエコシステムグループ(本社岡山県、瀬戸山將文社長)が、16年12月末に事業を停止していたことが分かった。急激な業績の悪化に伴い、債務超過に陥った可能性もあるという。信用調査会社などによると、破産手続きなどの申請は行っていないという。
 エコシステムグループは5月16日付で、ホームページ内に「重要なお知らせ」を案内。瀬戸山將文社長名で、「当社の管理不足によりさまざまな業者からの訪問・電話・葉書等で混乱を招いてしまい、ご迷惑とご心配をおかけしております事を深くお詫び申し上げます」と謝罪。「諸事情により業務縮小をせざるを得ない状況になりました」と説明している。
 今後の対応については、「以前より業務提携をさせていただいておりますユーワホームズ(本社宮崎県)に委託しております」とし、電話番号を掲載。「現在地域ごとのサポート体制も、メーカー各社を含め準備中ですので、整い次第、順次こちらのHP上にてお知らせさせて頂きます」としている。
 エコシステムグループは04年に創業。戸建住宅向け販売で事業を拡大してきた。電話とパソコンを連携したオートコールシステムを活用して新規顧客を開拓。全国7カ所に営業拠点を展開し、業容を拡大していた。13年の本紙の取材では、札幌市など3カ所にコールセンターを構え、アポインターは約180人が登録。訪問販売の営業拠点は17カ所で、営業担当者は約50人だとしていた。
 ピーク時の14年4月期には売上高38億4700万円を計上。しかし、翌年の15年4月期は約2億円の純損失を計上していた。
 岡山本社周辺を取材した話を総合すると、17年1月に取引先などの債権者などが本社に集まっていたという。入居していた本社ビル家賃も一部滞納があるという。

退去したことで社名板が反転している

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記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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