ダスキン17年3月期/家庭訪販事業は1.7%減/連結は、減収増益決算に

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 ダスキンの17年3月期決算におけるクリーン・ケアグループの売上高は、前期比0.3%増の1105億3700万円だった。家庭向け訪販事業は主力のモップが不振で1.7%減だった。
 家庭向けのダストコントロール商品は、フランチャイズ加盟店から前期に譲受した拠点の売り上げが計上されたものの、FC加盟店向けの売り上げが減少した影響で減収決算となった。ただレントオール事業などが好調に推移したためクリーン・ケア全体では増収となった。
 家庭向けダストコントロール商品の売り上げは、「おそうじベーシック3」が前期比3.9%増。「家庭用ハンディモップ」は同8.1%減の42億5600万円、「家庭用床用モップ」は同6.2%減の117億7600万円だった。16年9月に一部地域でレンタルを開始した「ロボットクリーナーSiRo」や、丸ごと水洗いすることでダニのフンや死がい、汗などの汚れを取り除く「ふとん丸洗い宅配サービス」の売り上げは増加。しかし、7月にリニューアルと同時に値上げしたため、加盟店による駆け込み仕入れが発生した台所用スポンジ、フィルター商品の売り上げが減少。家庭向けダストコントロール商品全体は前期を下回った。「フィルター商品」は同5.6%減、「空気清浄機」は同7.7%減。「エアコンクリーニング」は同13.0%増と好調だった。
 化粧品や健康食品を販売する「ヘルス&ビューティ(H&B)事業」の売上高は前期比1.1%増となった。
 クリーン・ケア事業グループの営業利益は、販促費や退職給付費用などの経費が増加したものの、「スタイルクリーナー」の原価減少に加え、マットなどの新布投入の減少、重油価格下落により売り上げ原価が減少した結果、前期に比べ5.2%増の136億7100万円だった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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