東京都/84品目に不適切な表示/健食の試買調査結果公表

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 東京都は3月28日、不適切な表示などを調査する目的の「健康食品試買調査」の結果を公表した。調査の結果、84品目に不適切な表示が確認された。
 都が調査したのは健康食品125品目。45品目は都内の実店舗で、80品目はネット通販で購入した。食品の表示と広告に関して、「食品表示法」「食品衛生法」「健康増進法」「景品表示法」「医薬品医療機器等法(旧薬事法)」「特定商取引法」において違法性がないかを調べた。
 この結果、実店舗で購入した商品では45品目中17品目で不適切な表や広告がみられた。ネット通販では80品目中67品目で不適切な表示や広告がみられたという。医薬品成分を含む製品が2品目あることも分かった。
 不適切な表示の事例も公表した。健増法に抵触する可能性がある内容としては、「集中力・記憶力の低下を防ぐ効果があると言われている」「力強い肉体作り」「運動後の効果的なリカバリーが期待できる」「機能性サプリメント」「機能性乳酸菌」「○○国の機能性食品」などを例示した。
 景表法に抵触する可能性がある表示としては、「カラダの不要なものを外へ排出してくれる」「飲めば飲むほど『めぐり』が良くなりお肌・体にもイイ事づくし」「お得に始められるのは今だけ!!」「今なら!期間限定のお得なキャンペーン実施中!」などを挙げた。
 都では、不適切な表示や広告を行った事業者に対して改善を指導した。別の自治体に本社を構える事業者については各自治体に通報し、指導を依頼している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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