TV通販装う詐欺か?/料金徴収後、未放映/通販事業者の被害相次ぐ

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む
代理店と通販事業者が交わした契約書のコピー

代理店と通販事業者が交わした契約書のコピー

 テレビ通販を装った詐欺的行為が頻発している。広告代理店を名乗る会社が通販事業者に電話をかけ、テレビショッピングへの参加を打診。「売り上げが何百倍にも跳ね上がる」といった営業トークで放映料や制作料を事前に振り込ませ、実際には商品が全く売れなかったり、番組自体が放映されなかったというものだ。ターゲットは主に地方の小規模通販事業者で、通販業界では2012年から同様の被害が散見されている。公益社団法人日本通信販売協会(JAMDA、事務局東京、佐々木迅会長)にはこれまで、同様の相談が20件以上寄せられており、10月31日には会員社に対し2度目の注意を呼び掛けた。

「40万円でできます」
 「テレビショッピングに参加しませんか」
今年7月、東北の食品小売業者に札幌の広告代理店を名乗る男性から電話がかかってきた。複数の通販事業者を集めてテレビショッピング番組を制作・放映するので、通常より格安で参加できるという。
 番組名は・・・
(続きは本紙11月20日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ