第23回コールセンター売上高調査/15年度実質伸び率6.6%/35社合計は9003億円に

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 日本流通産業新聞社はこのほど、電話応対業務を受託するコールセンター企業の売上高を集計した「第23回コールセンター売上高調査(2015年度)」をまとめた。ランキングに掲載した35社の合計売上高は9003億6800万円となり、前年実績と比較可能な30社で算出した実質伸び率は6.6%だった。実質伸び率は前年調査に比べて0.5ポイント上昇している。今回の調査では準大手や中小の増収が目立ち、全体売り上げを底上げしている。


 コールセンター売上高ランキングは全国の主要企業35社を集計した。35社中、半数を超える19社が増収だった。減収は9社にとどまった。
 上位3社を見ると、トランスコスモスが6年連続で売り上げを伸ばし、ランキング首位をキープしている。2位のNTTマーケティングアクトと、3位のベルシステム24ホールディングスは前期売り上げが減収となっている。
 14年度は減収だった4位のりらいあコミュニケーションズと、5位のKDDIエボルバは、いずれも前期は増収に転じている。りらいあコミュニケーションズは、大型のスポット業務の終了に伴い、一時的に売り上げを落としたものの、既存クライアントの業務拡大に取り組んだことでプラスに転じたとしている。KDDIエボルバは、通信キャリア系と官公庁の案件が順調に増加した。


■35社中8社が2桁増

 35社のうち、2桁増収を達成したのは、トランスコスモス、プレステージ・インターナショナル、カスタマーリレーションテレマーケティング、VALWAY121ネット、サウザンドクレイン、JBMクリエイト、ベルテック、東通メディアの8社となった。
 10位のプレステージ・インターナショナルは前期比11.0%増収だった。主力のロードアシスト事業で既存クライアントの受託業務が拡大したほか、新規クライアントの獲得も進んだとしている。BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)などの事業でも業績を伸ばした。
 17位のカスタマーリレーションテレマーケティングは前期比31.6%増収を達成した。通販会社向けに提供しているアウトバウンド業務、既存顧客の通信キャリア系の案件などが増加したことで大幅増収となった。
 21位のVALWAY121ネットは、前期比12.2%増収だった。既存クライアントからの業務受託と、新規顧客の獲得が拡大したとしている。その他、電力自由化に伴うスポット業務の新規受託があり、売り上げを押し上げた。


(続きは、「日本流通産業新聞」10月27日号で)

コールセンター上位30社売上高合計と伸び率

コールセンター上位30社売上高合計と伸び率

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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