ネットワークビジネス業界/新興外資系企業、続々進出/今夏にネリウム、ACN、ゼンノアが日本市場参入

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7月にプレオープンしたネリウムインターナショナルジャパン

7月にプレオープンしたネリウムインターナショナルジャパン

 2016年に入ってから、新興外資系NB企業の動きが活発だ。今夏には、業界内で上陸のうわさが絶えなかった注目の外資系NB企業2社が上陸した。7月に上陸したのは、化粧品販売のNeriumInternational(ネリウムインターナショナル、本社米国テキサス州、ジェフ・オルソン創業者兼CEO)。8月には、電話回線などを販売するACN(本社米国ノースカロライナ州、グレッグ・プロヴェンザーノプレジデント兼共同創設者)が日本法人をプレオープンさせた。そのほか、健康食品販売のZennoa(ゼンノア、本社米国ユタ州、ジョン・ジェー・ワズワースCEO)も、6月に米国と日本でプレマーケティングを同時スタートさせている。今夏上陸した外資系NB企業の中には、すでに1000人規模の会員数を獲得したという企業もあるようだ。今後も活発な動きをみせそうな、新興外資系NB企業の最新動向を探る。

●万全体制でプレオープンに臨むケースも 
 NeriumInternationalの日本法人であるネリウムインターナショナルジャパン(本社東京都、ピーター・デールGM)は7月19日、日本でプレオープンした。先立つ7月11日には、オフィスとサロン「ブランドセンター」を都内・芝に開設。同日に都内・渋谷で開催された事業説明会「プレローンチパーティー」には約1500人が参集したと言い、早くも大きな盛り上がりをみせている。10月には都内・両国国技館で「ポストローンチイベント」を開催するという。
 同社はプレオープンに、オフィスやサロン、スタッフがそろった状態で臨んだ。近年のNB業界では異例な程の万全な体制でスタートを切った。ピーター・デールGMも「ネリウムインターナショナルジャパンは、プレオープンの1年も前からオフィスや社員の確保に動いていた。こんな外資系NB企業は見たことがない」と話していた。
 ACNも、万全な体制を整えて日本市場のプレオープンに挑んだ一社だ。ACNの日本法人ACNジャパン(本社東京都、ジョナサン・ヒューイット社長)は8月2日に、浜松町にオフィスをオープン。同日、IBO(ディストリビューター)の登録受付を開始した。12月には千葉・幕張メッセで「ジャパンコンベンション」を開催する予定だ。
 Zennoaの日本法人ゼンノアジャパン(本社神奈川県、土門大幸社長)もスタートダッシュは上々のようだ。すでに4桁の会員数を獲得したという。同社では、1ƒ0月には製品の国内出荷を開始する予定だという。17年3月にはグランドオープンを予定しており、「会員数1万人の獲得が目標」としている。
 日本での展開を本格化させている企業はまだある。RainInternational(レインインターナショナル、本社米国ユタ州、バイロン・ベルカ創業者兼社長)の日本法人レインインターナショナル(本社東京都、野萩裕弘社長)は「年内には製品出荷をすべてOTG(国内出荷)に切り替えられる予定」(野萩社長)としている。
 健康ドリンクを販売するTREVO(トレボ、本社米国オクラホマ州、マーク・A・スティーブンスCEO)の日本法人TrevoJapan(トレボジャパン、本社東京都、河合真勢GM)は8月1日に正式開業、製品出荷をOTGに切り替えた。河合GMは「16年12月までに、月間売上高3500万円、総会員数3000人を達成したい」と意気込んでいる。
 健康食品販売のvisi(ビサイ、本社米国ユタ州、ケント・ルイスCEO)も、16年中に日本法人を設立させる予定だという。「すでに約1000人のアクティブ会員がいる」(ビサイジャパン開設準備室責任者児玉健史氏)と言う。

(続きは、「日本流通産業新聞」9月29日号で)

主な新興外資系NB企業一覧

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