足立西郵便局/DM不正値引きか/日本郵便「現在調査中」

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 朝日新聞は9月7日付朝刊で、東京・足立西郵便局が特定の発送代行事業者から差し出されたダイレクトメール(DM)を実際より少なく見積もり、不正な値引きを行っていたと報じた。日本郵便は「現在調査中」(広報担当)としており、それ以外の報道内容についてコメントを差し控えている。
 報道によると、都内の発送代行事業者から請け負ったDMが中心としており、第1種(封書)・第2種(はがき)の郵便物と「ゆうメール」が対象。差し出されたDMの数量を実際よりも少なく見積もり、発送代行事業者が支払う額を不当に抑えていたとされる。
 報道について大手発送代行事業者の役員は、「いまだにこんなことが行われていたとは驚きだ。当該発送代行事業者は特定できていないが、日本メーリングサービス協会の会員ではないようだ」とコメントしている。
 DMの不正引き受けについては2000年、関西の中央郵便局で汚職事件に発展。08年には「低料第3種郵便物」を悪用して郵便料金を不当に安くする差し出しが発覚している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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