アスクル5月期/決算売上14%増、過去最大の増収額/「ロハコ」新規顧客獲得進む

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 アスクルの16年5月期連結業績は、売上高が前期比13.8%増の3150億2400万円、営業利益が同24.4%の85億1700万円、経常利益が同23.2%増の85億7400万円、当期純利益が同30.3%増の52億5500万円だった。BtoB事業の成長維持に加え、個人向けの日用品サイト「LOHACO(ロハコ)」が大幅に増収し、増収額は過去最大の382億円となった。
 BtoB事業の売上高は前期比9.2%増の2785億円で、営業利益は同23.8%増の133億円だった。顧客数の伸長に加え、ビッグデータを活用したマーケティング施策が奏功し、購入点数と購入単価が上昇した。カテゴリー別では、戦略分野としているMRO、メディカル、生活用品の売り上げが伸長している。
 「ロハコ」の売上高は前期比64.7%増の328億円だった。営業損失は27億円の赤字だったが、赤字幅は前期から5億円改善した。昨年秋から開始したテレビCM、メーカーとの共同販促、ヤフーと連携したポイント増額などが奏功し、新規顧客の獲得が進んだ。
 17年5月期の連結業績は、売上高が前期比10.5%増の3480億円、営業利益が同11.5%増の95億円、経常利益が同10.8%増の95億円、当期純利益が同4.6%増の55億円を見込んでいる。

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