ベガコーポレーション/東証マザーズに上場/約6億円の資金を調達

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記者会見に応じる浮城智和差長

記者会見に応じる浮城智和差長

 家具のECサイト「家具のロウヤ」を運営するベガコーポレーションは6月28日、東証マザーズに上場した。上場によって約6億円の資金を調達。ECシステムの開発や人員増員、知名度向上策に充当する。上場初日の株価は始値が2000円、終値は2500円だった。
 ベガコーポレーションの16年3月期売上高は、前期比32.8%増の83億4000万円、営業利益は同7.4%増の5億7500万円だった。今期の売上高は同17.6%増の98億600万円、営業利益は同36.4%増の7億8500万円を見込んでいる。
 プライベートブランド(PB=自主企画)商品の家具を国内のECサイトで販売するEコマース事業と、15年から運営している越境EC「DOKODEMO(ドコデモ)」を柱に据えて、事業を展開している。
 同日、東証で行われた記者会見の席上、成長要因を問われ「原価率の低さと商品の説明力」(浮城智和社長)と回答した。
 販売する商品の約9割はPB商品。自社で企画開発を手掛け、提携先である海外の工場で生産している。同業他社と比較して、原価率を低く抑えているという。現在、800品目で展開するPB商品の拡充を図る。
 通販と相性が悪いとされる家具のEC販売をスムーズに行うため、1商品につき十数枚の写真をECサイトに掲載。商品到着後30日間の返品保証期間を設けるほか、カーペットの生地サンプルを無料で配布するなどの取り組みを行っている。
 今後の展望については「15年度の家具・インテリアのEC市場規模は1兆1590億円とされている。今後もEC化は進んでいくため、波に乗って売り上げ拡大を図る」(同)と抱負を語った。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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