ベネッセホールディングス/原田泳幸社長が退任/国内教育事業は337億円減

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 ベネッセホールディングスは6月25日付で、原田泳幸会長兼社長が、3期連続の減収減益と任期満了を理由に退任すると発表した。新社長には、福原賢一副社長が昇格する。
 16年3月期における「進研ゼミ」と中心とした主力の国内教育事業の売上高は、前期と比べ337億円の減収だった。16年4月末の新規獲得会員数が前年を下回ったことを受け、17年3月期の国内教育事業の売上高も55億円の減収と予想する。
 5月11日に都内で開催した決算説明会の席上、原田社長は、就任から2年間の取り組みについて説明。「就任直後に発生した個人情報漏えい事故のビジネスに対するインパクトが重く、2年間を振り返っても大きな出来事だった」と話した。また、「今年4月末における(国内教育事業の)会員数が計画する数値に届かなかったことから、17年3月期の業績回復も厳しいと判断した」と話した。
 原田氏が兼任していたベネッセコーポレーションの社長には小林仁副社長が昇格する。ベネッセHDの社長に就任する福原氏は「原田社長の強いリーダーシップから多くのことを学んだ。全社員一丸となって、業績の回復に全身全霊を注いでいく」と話した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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