経済産業省中部経済産業局は8月10日、タロットのコーチングなど、セミナーサービスを訪問販売する2社に対し、特定商取引法に基づき3カ月間の業務停止を命じた。また、違法な取引に主導的な役割を果たしていたとして、2人に対し、3カ月間の業務禁止を命じた。
処分を受けたのは、一般社団法人OLC(事務局愛知県、池田智美代表理事)、HEARTIST(本社愛知県)の1社1団体と、OLCの業務を主導した小島佑二氏と、HEARTIST代表取締役の西川純平氏の2人。
中部経済産業局によると、2社は、特商法で禁止する三つの項目に該当する勧誘を行っていたという。例えば、マッチングアプリを通じて知り合った消費者に対し、勧誘目的を告げないまま、自社オフィスなどに誘い込んで勧誘していた。また、契約しない旨を伝えた消費者に対して、繰り返し勧誘を続け、夜遅くまで連絡を取るなど、消費者に迷惑を覚えさせる方法で勧誘していた。
2社に関する相談は、全国の消費生活センターに89件寄せられていた。20~30代の若年層からの相談が多かったという。
経済産業省中部経済産業局/マッチングアプリ使い違法勧誘/セミナーの訪販業者を処分(2023年8月31日号)
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