【ネットショップサービスの正しい選び方】10 営業の強い会社は安定

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■一定の規模がないとサービス継続が困難

 ネットショップは、EC関連のサービス会社から幾度もかかってくるテレアポに悩まされているようです。忙しい仕事の合間に求めてもいない営業電話がかかってきたら、嫌な気持ちになるのも分かります。特にネットショップの場合、エンドユーザーから問い合わせの電話も数多くありますので、仕事を止めて電話に出てみたら営業電話という経験は、どなたにもあるのではないでしょうか。
 しかしながら、元営業責任者として誤解を恐れずにお伝えすると、テレアポの強い会社というのは営業力が強く、業績が伸びやすい傾向にあります。かくいう私も営業マン時代にテレアポによって多くのお客さまとのアポイントを獲得し、契約に結び付けていました。
 電話に出ていただき、貴重な時間をいただいたお客さまには自社の紹介をするだけではなく、できる限り情報提供も心掛けるようにしましたし、相手が忙しいときにはすぐにお詫びをして、またの機会をいただけるように配慮しました。もちろん、お叱りのお言葉をいただくこともありましたし、セール時期など大変お忙しい際にご迷惑をおかけしたこともあります。
 それでも、テレアポを一つの営業手段として一定の評価をしているのは、特に中小企業が提供するEC関連のサービスは一定の規模感を生まないとサービス自体の継続が難しくなり、そのためには強い営業力が必要だからです。営業力の強さは安定的な顧客基盤を生む礎となりますので、サービスが継続、発展しやすい状況になります。


■企業の成長面で営業行為は必要

 悪質な勧誘などの被害もある中、全てのテレアポに対して完全な礼賛をするわけではありませんが、サービスを提供する企業としては、それまでに自社のサービスを選んでくださったお客さまに対して、第一にサービスを継続させることが礼儀であり、義務であると思うのです。すべてが口コミで広がっていったというサービスも中にはあります。

(続きは、「日本ネット経済新聞」11月3日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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