【LTV向上! 虎の巻】〈連載7〉 サンプルから本商品への転換

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む
【図1】サンプルからの本商品転換率(分析・対策前)/【図2】サンプルからの本商品転換率(対策後)

【図1】サンプルからの本商品転換率(分析・対策前)/【図2】サンプルからの本商品転換率(対策後)

転換率で差が発生

 LTVを大きくするには、「初回リピート率を上げる」ことが重要だと紹介してきました。最近、新規集客をサンプルで行い、その後に本商品に引き上げる施策を行っているクライアント数社から、立て続けに「本商品転換が思うようにいかない」という相談を受けました。今回は、ある意味「初回リピート率を上げる」のと同じ「サンプルから本商品への転換」施策で、成功している例を紹介します。
 A社は悩み解消系のサプリメントをECで販売しており、新規集客は980円で1週間分のサンプルを提供。サンプルを試して納得した顧客には、割引価格で購入できる定期購入を申し込んでもらうという定番的な施策を行っています。販促は初回同梱チラシ、フォローDM1回でメールは配信していません。
 ある時、担当者から「サンプルからの引き上げ施策は何も変えていないのに、新規獲得月ごとに転換率の差が激しく、恒常的に転換率を高いところに持っていきたが、転換率に差が出る原因が分からない」という相談を受けました。
 サンプルから本商品の30日経過後の転換率を見ると(この商品の本商品への転換はほぼ30日以内)、確かに大きなばらつきがあります(図1参照)。担当者と一緒に膨大な作業で過去をひも解いていき、原因が判明しました。

(続きは日本ネット経済新聞 2月11日号で)

〈筆者プロフィール〉
(株)コアフォース 取締役 野口学夫

 前身となるインキュベーション会社、(株)JスタイルにてCRM推進事業を創設。Jスタイルの代表者、小村富士夫氏((株)JIMOS創業者)から通販ノウハウ、顧客志向を徹底的にたたき込まれる。2013年、CRM事業拡大とともに分社化、(株)LTV―Innovationを創業。16年1月、小村氏が代表を務める新会社(株)コアフォースに事業を譲渡した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ