2回目購入が最も離脱
LTVを大きくするためには、リピート顧客の販売利益を大きくすることが必要で、「初回リピート率」「継続率」「顧客単価」が重要というお話を前回しました。今回は「初回リピート率」についてお話したいと思います。
通販事業では、顧客を大きく二つに分けるとしたら「新規顧客(F1)」と「既存顧客(F2以降)」に分けられます。実際には既存顧客の中でも、いくつかのセグメントに分けて適切な施策を行いますが、今回は新規顧客をいかにたくさんリピートさせるかという話なので割愛します。
顧客の離脱は、一般的には新規顧客(F1)から2回目購入(F2)のときが1番大きくなります(リピート率が低い)。購入回数別に見ると、F1↓F2のリピート率は20~40%程度、F2↓F3、F3↓F4……とリピート率は上がっていきF3を超えると70~90%程度となり、安定したリピート収益の基となります。
このように、顧客が最も減ってしまうのがF1からF2に至る段階で、F3、F4とその後のリピートの大本になるF1からF2へのリピート率を上げることが、収益に大きなインパクトをもたらします。
言い換えれば、LTVを大きくするために最初に力を入れるべきリピート施策は、「初回リピート(F1↓F2)率を上げる」ということになります。
(続きは日本ネット経済新聞 10月8日号で)
【LTV向上! 虎の巻】〈連載4〉新規のリピート率を上げる
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