【売れるECサイトは押さえている 決済会社が語るWEB広告の勘所】第5回目(最終回) 無料ABテストツールのすすめ

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 新規ユーザー獲得施策をいくつかお話させていただきました。その施策がうまくいき、新規のお客さまがECサイトに訪問されたら、次は、ぜひ商品を買っていただきたいですよね。今回は、新規ユーザー獲得後、コンバージョンレート(自社ECサイトを訪れたお客さまのうち購入に至る方の割合)を上げる施策についてお話をしたいと思います。

□ABテストでコンバージョンレートをあげる

 コンバージョンレートを上げる方法の一つとして、ECサイトの部分的改修やリニューアルがありますが、急にECサイトを改修・リニューアルすることは、リスクもありコストも生じるので慎重に進める必要があります。そのような時に活躍するのが、ECサイトの一部を変更し、従来のパターンとテストパターンとを比較するABテストツールです。ABテストでコンバージョンレートの違いを見て、より売れるECサイトに改善していくことができます。
 今回のテーマは、そのABテストが無料で手軽にできるツール「Googleオプティマイズ」を使ったコンバージョンレートアップです。
 「Googleオプティマイズ」は直感的にデザインや配置などの変更ができるので、システム知識がなくても、自社で簡単にABテストを行うことができます。無料なので、まずABテストを試すときなど、ぜひ活用いただきたいツールの一つです。
 なお、「Googleオプティマイズ」を上手に活用すると、単純なABテストだけでなく、ECサイトをスマホに最適化させてその成果を見ることなどもできます。こちらは自社で設定するのは少し難しいかもしれませんので、ご興味がある方は「Googleオプティマイズ」のフォローができる広告代理店に一度ご相談いただければと思います。

□ゴールに近いところからABテスト

 「Googleオプティマイズ」を利用しているEC事業者さまから、「まずどのページからどのようなABテストをすればよいの?」という質問をよくいただきます。
 私たちは、効果が見えやすいゴールに近いところ、つまり購入ページから行うことをお勧めしています。例えば、カゴ落ちを防ぐようなページにするべく、決済ボタンの色を変更するなどです。

(続きは、「日本ネット経済新聞」10月19日号で)



■プロフィール
 小沼晃子(こぬまあきこ)
 総合決済サービスを提供するGMOペイメントゲートウェイでは、決済サービスをご利用のお客様のECサイトが伸びて欲しいという思いから、集客支援部にてWEB広告などの売上向上サービス「GMO―PG集客支援サービス」を提供している。その集客支援部の課長として、「決済×WEB広告」をキーワードに広告運用・分析で、現在約500店のEC事業者の売上アップをお手伝いする。自社開発のデータフィード最適化ツールも提供中。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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