【インタビュー】タイセイのウェブ事業を担当 TUKURU 石川森生社長 /16年3月期も二桁増収へ

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石川森生氏

石川森生氏

 TUKURU(ツクル、本社東京都、石川森生社長)は14年1月、菓子の包装資材などの通販を展開するタイセイのウェブ事業運営会社として設立された。タイセイは菓子の包装資材のECサイト「Cotta(コッタ)」を手がけている。15年3月期のCottaのEC事業売上高は前期比5・2%増の19億3100万円だった。設立の経過や事業戦略などについて石川社長に話を聞いた。

-TUKURUの設立の経緯を教えて下さい。
 元々タイセイさんは、私のECコンサルタント時代のクライアントで、そこからお付き合いが始まりました。先方から「ウェブ事業を強化したい」という依頼を受けたことが、そもそもの始まりです。イーコマースに精通した人間をそろえて、14年1月に設立しました。タイセイは九州の大分に本社があるのですが、当社ではウェブ関連の事業を戦略的に進めていくため、あえて東京にオフィスを構えました。当社では現在、ECサイト「Cotta」の運営を中心に、タイセイのウェブまわりの業務をすべて行っています。

-設立から約1年半が経過しましたが、状況はどうですか。
 経過は順調です。TUKURUが動き出したことにより、タイセイが長らく抱えていた課題の解決策が見えてきたと感じています。タイセイはいわゆる街のお菓子屋さんなどを対象にした法人向けのビジネスから立ち上がった会社です。ただ、法人向けの事業を、これからも大きく伸ばしていくというのには限界がありました。そこでタイセイでは08年に、個人向けの通販事業として「Cotta」を立ち上げたという経緯があります。ただ、個人向けには個人向けで、利益をとりにくいという課題がありました。個人向けは拡大してきましたが、正直なところ「これ以上伸びると利益が出なくなる」という状況だったのです。そこでTUKURUでは、ウェブを中心に捉えながら、個人のマーケットを伸ばしつつ利益を獲得するということをミッションに据えました。利益率の良い新商品の開発や、業務コストの見直しなどを行っているところです。
 15年3月期におけるCottaのEC事業売上高は前期比5・2%増の19億3100万円でした。今期(16年3月期)も10~20%の増収に持っていけると考えています。

(続きは日本ネット経済新聞 7月16日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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