【インタビュー】nanaple国分英一社長/腕時計メーカーの思い伝えるサイトに

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国分英一社長

腕時計のネット通販を手掛けるnanaple(ななぷれ、本社大阪府、国分英一社長)のECサイト「腕時計のななぷれ」は、「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー」の腕時計ジャンル賞や、「ヤフー!ショッピング 年間ベストストア部門賞」など、モールのアワードを数年連続で受賞している。14年9月期の売上高は前期比11・0%増の21億円。売り上げはここまで右肩上がりで成長している。ネット通販に不安を持つ顧客に対して「実店舗がある安心感」を与えられるように、昨年9月には事務所建物の1階に実店舗を開店した。国分英一社長に成長するための取り組みと今後の目標について聞いた。

インタビュー 本文
全商品を自社から発送
 119643設立から8年。売り上げは順調に成長しているようですが。
 ネットショップを開店した当初は自転車や鍋など、さまざまな雑貨を販売しており、腕時計はその中の一つでした。多くのネットショップが商材を増やしていく傾向の中、当社は設立から2年ほどで思い切って腕時計に商材を絞りました。お客さまから「専門店」と捉えられるようにしようと方針転換したのです。腕時計を買う人は男性が多いのですが、あえて女性目線のサイトにしました。これが売り上げ拡大に奏功したのだと思います。
 119643女性目線のサイトにしたことがなぜいい効果となったのですか。
 男性から女性へのプレゼント需要がしっかり獲得できているからです。男性が女性にプレゼントを買うとき、女性らしいサイトを見に行くものです。現に、女性目線のサイトにしている当社はお客さまの7割は男性で、ホワイトデーや新生活のお祝いがある3月、クリスマスの12月が繁忙期になっています。また、商品の写真はサイトに合うように全て自社で撮影しています。写真は撮る人の個性が出るものですが、そうではなく「ななぷれの個性」が出るように、ある程度のマニュアルを作って当社のどのカメラマンが撮影しても「ななぷれの写真だ」と分かってもらえるようにしています。
 119643「あす楽」などスピード配送が可能な商品も豊富なようです。
 発送前に時計の針を合わせて、全商品を自社から発送しています。メーカー発送ではなく、自社でしっかり在庫を持っているため、スピード配送に対応できています。また、社員とパートを合わせて従業員は約20人いますが、辞める人がほとんどいないので作業も早くできるようになっていると思います。
 119643設立以来、販路はネットだけでしたが、昨年9月に実店舗を開店しました。狙いは。
 実店舗は利益を求めるためではなく、お客さまからの安心感や信用を高めることを目的としています。ネット通販に不信感を抱くお客さまはまだまだ多いと感じています。また、お客さまと直接話す機会を設けたり、直接商品を見てもらうためには実店舗が必要だと思っていました。しかし、実店舗は全商品を展示できるスペースが確保しづらいという弱点があります。サイトの商品ページではしっかり商品の説明をしているので、店頭にPCを設置してネットでも商品が選べる「ネットのよさを出す店舗」を目指しています。自社で在庫を持っている強みもあるので、「こういう時計が欲しい」とイメージを伝えてくれるお客さまにはすぐ倉庫から店頭に持ってくることもできます。

(続きは「日本ネット経済新聞」6月11日号で)

「nanaple」の店頭

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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