【TAKEO 齋藤健生社長】 〈昆虫食のECサイトを展開〉安全安心の国産昆虫食の流通拡大を目指す

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 昆虫食の販売や、昆虫の養殖を行うTAKEO(タケオ、本社東京都、齋藤健生社長)は、2014年に創業した。同年に昆虫食を販売するECサイト「TAKEO」を開設。2019年からは、自社オリジナルの昆虫食の開発にも力を入れている。自社生産の国内産の昆虫食は、同社の強みとなっている。10月で7年目に入るが、年々昆虫食の市場は広がっており、ECサイトの売り上げも年々拡大を続けている。2020年には、弘前大学と共同で、トノサマバッタの食用利用に関する研究も開始した。昆虫食ECの先駆者として、業界をリードする齋藤健生社長に、昆虫食の現状、好調の理由、今後の展望について話を聞いた。

 ─会社設立の経緯は。  
 飲食店で働いていたときから、飲食で何か面白いことはできないかと考えていました。公園でセミを見つけたときに、「世界にはセミを食べる人もいるんだよな」と考えたことが、昆虫食を始めるきっかけだったと思います。「昆虫を食べる」ということに対して、特別なエネルギーを感じました。全国に昆虫食を届け、楽しさを広げたいと思い、会社の設立に至りました。


■年々盛り上がる市場

 ─現在の昆虫食市場についてどうみていますか。
 年々市場は盛り上がってきていると思っています。大手企業の参入も増えてきています。昆虫食というと、少し前までは罰ゲームやゲテモノという印象を持っている人が多かったと思います。ですが最近では食材の一つとしての認知が広がりつつあります。世界的にみても、栄養成分や環境問題、食糧問題などから、昆虫食を食べる理由が増えてきています。
 ─これから目指す、昆虫食の将来像は。
 当社では、昆虫食を販売する際、「食卓」をイメージしています。昆虫食を販売している企業でも「食卓」をイメージしている企業はあまりないと思います。
 私たちが思い描くのは、昆虫食が普通にある日常です。スーパーを歩けば野菜売り場の隣に昆虫食売り場があり、新鮮な食用昆虫を買って帰り、自分で調理する。そんな食卓を目指しています。


■転機となった出会い

 ─好調の要因は。
 人に恵まれたことが一番の要因だと思っています。会社でも中心となっている3人が協力してくれたことが最大の要因です。

(続きは、「日本ネット経済新聞」10月1日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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