【〈冷凍ケーキ専門の「Cake.jp」を運営〉Cake.jp(ケーキジェーピー) 高橋優貴社長 】コロナ禍で出店者増、売上2.5倍に

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 冷凍ケーキ専門のプラットフォーム「Cake.jp(ケーキジェーピー)」を運営するCake.jp(ケーキジェーピー、本社東京都、高橋優貴社長)では、今年の3―7月のEC売り上げが前年同期間比で2.5倍に拡大した。新型コロナウイルスの影響で店頭販売が難しくなった事業者の出店が加速。8月6日時点で出店者は400店を超えて売り上げの底上げにつながっている。出店者の中には1カ月で6万個のケーキを販売した事例もあるという。売り上げ拡大の背景や、プラットフォームの強みなどについて高橋社長に聞いた。

■新商品300品の月も

 ─FLASH PARK(フラッシュパーク)から社名変更した理由は。
 6月8日付で「株式会社ケーキジェーピー」に変更しました。サービスと社名を同じにして事業を分かりやすくしました。事業を立ち上げた当時は、ECサイトの構築サービスなどさまざまな事業を展開しましたが、冷凍ケーキのプラットフォームが主力事業になっています。社名変更は、ケーキのEC事業にさらに力を注いでいくという意思でもあります。
 ─ここ数カ月の売り上げ推移は。
 今年3―7月のEC売り上げは、前年実績の2.5倍で推移しました。4月は、新型コロナウイルスにより「巣ごもり需要」が拡大しました。5月以降は、実店舗以外に販路の拡大を図るケーキや菓子の販売事業者の出店が相次ぎました。
 プラットフォーム内で、店舗が増えたことで商品のバリエーションが多様化し、新規顧客が増えました。サービスの認知拡大と増収につながったと分析しています。
 毎月、新商品が100品目ずつ発売されていましたが、現在は多いときで300品目となる月もありました。
 ─新規出店者数はどれぐらい増えたのですか。
 3―7月に250店舗が出店しました。19年12月時点の出店者数は約200店でしたが、今年の上期で出店者数は450店となりました。7月単月では50店舗が新規出店しており、冷凍ケーキのプラットフォームの人気が上昇していると実感しています。
 路面店や百貨店への出店を主力にケーキや菓子を販売していた事業者が、これまでのように売り上げを伸ばすことが困難になりました。消費者も実店舗からネットで購入する傾向が強くなり、そういった動きに対応するために出店する事業者も増えています。ケーキの販売店以外にも、レストランなどの新規出店も目立っています。
 ─どのような商品が売れていますか。

(続きは、「日本ネット経済新聞」8月20日号で)

〈プロフィール〉
高橋優貴(たかはし・ゆうき)氏
 ◇大学4年生の時、前身となるフラッシュパークを設立。17年からケーキの通販事業を展開する。愛知県出身、86年生まれ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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