【SHARP COCORO LIFE 本谷太門ソリューション開発部課長】 〈ミールキットEC「ヘルシオデリ」の展望〉冷凍のミールキット市場、11月に参入

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 シャープが展開するミールキットEC「ヘルシオデリ」が今年10月で3年目を迎えた。「ヘルシオデリ」は、ネットに接続した調理家電「ヘルシオシリーズ」を使ったサービスで17年10月に開始。メニューは「ぐるなび」に加盟する有名店などが監修し、タイヘイ(本社千葉県)と共同で開発している。有名店の味が自宅で楽しめるプレミアム料理キットや日常的な家庭料理キットを展開。11月14日には冷凍のミールキットも投入し、新たな市場開拓している。SHARP COCORO LIFE・ソリューション開発部・本谷太門課長に「ヘルシオデリ」の状況と今後の展望について聞いた。

■3年目の手応え

 ─これまで2年間の取り組みについて教えてください。
 「モノ」から「コト」へという流れの中で、3年前にミールキットに対する世間の波があり、うまくその流れに乗ることができました。新規参入にあたって、有名店のシェフが監修した「シェフコース」で差別化を図ろうと考えました。昨年には、日常使いのニーズに対応することを目的に「デイリーコース」を投入しました。
 サービスを利用するユーザーにヒアリングをすると、「ヘルシオ」を使いこなすという目的で、例えば離れて暮らす親に、週末は非日常的な食事を摂ってもらいたいという思いから、利用する人もいることが分かりました。
 一方で「デイリーコース」は、共働き世帯で日々の生活が忙しい世帯に受け入れられています。2年間を振り返ると、確実に手応えがあったと感じています。
 ─11月14日に冷凍のミールキットを発売しました。
 メーカーと話をしている中で、ECやネットスーパーなどですでに販売している冷凍のミールキット市場を知り、当社も参入することを決めました。当社の取り扱いはこれまでチルド(冷蔵)だったため、消費期限が短いという声を会員からいただいていました。うまく受け取ることができれば、期間内で消費できるという想定でしたが、不在などで受け取るタイミングが後にずれてしまうと消費することに追われてしまいます。
 9月に冷凍のミールキットについてトライアルを実施しました。その結果がかなり好評だったため、11月14日に冷凍のミールキットを発売することを決めました。実際には、一件当たりの注文単価が向上しています。
 ─どのような商品ですか。

(続きは、「日本ネット経済新聞」12月5日号で)

〈プロフィール〉
本谷太門(もとや・たもん)氏
 2004年にシャープ入社。携帯電話の商品担当、スマートフォンやタブレット端末のサービス事業担当を経て、15年より現職。シャープが提案する「人に寄り添うIoT=AIoT」によるスマートライフの実現のため、主に白物家電のAIoTサービスの拡充に取り組む。食材ECサービス「ヘルシオデリ」事業を立ち上げ、サービスの運営や企業とのアライアンスを進めている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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