【ヘルツ 小野寺和氏】ハンドメードの革製品を展開/直営店、ECで運営、職人手作りの製品を提供

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 ハンドメードの革製品を製造・販売するヘルツ(本社東京都、野口裕明社長)は、全国5都市で直営店舗兼工房を構え、オリジナルブランドの販売を手掛けている。1973年の創業以来、商品の型番が増え続け、現在までに取り扱いは470型に上る。2000年には自社ECサイトを立ち上げ、リピート購入も増やしている。EC事業の責任者を務める小野寺和氏に聞いた。

■今年で創業45周年

 ─企業の沿革を教えてください。
 ハンドメードの革製品の製造と販売を手掛けており、今年で創業45年を迎えます。販売は全国5都市にある直営店舗とオンラインショップ(ECサイト)のみで取り扱っています。東京本社を構える渋谷と、博多、大阪、仙台、名古屋に工房、直営店を構える、かばん職人による日本の手作り革かばん工房です。
 以前は、一部量販店などでも販売をしていましたが、約5年前から直販のみの販売にしています。当社は、外部に製造を委託せずに直営店舗内に構える工房で製造しているため、量産ができないこともあり、直販のみでの対応をしています。
 取り扱い製品は、自社ブランドの革製品や革小物など全般です。財布や名刺ケースなどが人気で、1973年の創業以来、型番が増え続け、商品数は470型に上ります。

 ─製品のコンセプトについて教えてください。
 革の裁断から縫製まで、職人の手で一点一点作り上げています。メード・イン・ジャパンにこだわり続けて45年になります。革かばんとともに過ごす、楽しさや喜び、それをお伝えすることを理念に掲げています。
 製品の丈夫さも強みです。長く使ってほしいという思いから、厚い革と太い糸を使っていることで丈夫な製品作りができています。革はイタリアのタンナー(革工場)から仕入れており、合革などではなく、植物性由来の素材で加工していることから多くの人に素材感を気に入っていただいています。
 全スタッフ90人のうち、7割が職人です。当社の製品はもともと壊れにくいのですが、店舗で修理できることが常連さんの安心感につながっています。 

 ─どのような製品が売れていますか。
 リュックやビジネスバッグ、ショルダーバッグなどが人気です。革のリュックは、他社ではそれほどラインアップが多くないですが、当社では約30~40種類ほどあり、多様なニーズに対応できるようにしています。


■00年からEC開始

 ─ECサイトも早い段階で開始しているそうですね。

(続きは、「日本ネット経済新聞」8月22日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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