【Tunnel 取締役 川本太郎氏・山善 eビジネス部 営業2課 係長 大村潤氏】インテリアSNS「ルームクリップ」/特設ページで集客強化

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山善の大村潤氏(写真左)とTunnnelの川本太郎取締役

山善の大村潤氏(写真左)とTunnnelの川本太郎取締役

 インテリア、住まいのSNS「ルームクリップ」を運営するTunnel(トンネル、本社東京都、高重正彦社長)は、ユーザーの情報発信力を生かし、EC会社の商品認知度の向上に向けた支援を行っている。昨年11月には、SNS内に企業の特設ページを開設するサービスを開始。ページ内に投稿写真を集約することで、よりコアなユーザーを集め、集客強化につなげている。トンネルの川本太郎取締役と、サービスを利用する山善のeビジネス部・大村潤氏に、「ルームクリップ」を利用するメリットについて話を聞いた。

 ーーー「ルームクリップ」の使用用途は。

 川本 「ルームクリップ」は、インテリアに高い関心のあるユーザーによる商品の使用事例を充実させています。これまでに投稿された写真の累計は300万枚以上、閲覧者数は月間300万人です。企業には、ユーザーから届いた自社商品の投稿を通じ、商品開発やマーケティングに活用していただいております。
 大村 ユーザーの家の中を閲覧できる「ルームクリップ」に13年に興味を持ちました。当時、自社商品の投稿は1枚もありませんでした。商品がどのように使われているか知りたいと考え、川本さんと相談し、「ルームクリップ」のユーザー約20人にモニターになっていただきました。ユーザーからの投稿写真をECサイトで二次利用したところ、売り上げは掲載前に比べ、2~3倍に拡大しました。

 ーーー新サービスの「おすすめショップ」とは。

 川本 EC企業が「ルームクリップ」内に特設ページを開設できるサービスです。特設ページでは、「ルームクリップ」上に投稿された写真を自動的に収集しアルバムのような形で掲載します。

 ーーーこのサービスを始めた理由は。

 川本 より多くの企業にサービスを利用していただきたいと考えたからです。モニターによる販促支援サービスは、100万円程度かかります。こちらのサービスは月額3万円(税別)で利用可能です。

 ーーーサービスの利点は。

 川本 最低限の労力で効果的な商品のブランディングが行えます。商品を使ったユーザーからの投稿写真が自動的に集まる仕組みのため、極端な言い方をすれば放っておいてもフォロワーが増えます。ユーザー同士のコミュニケーションがより多くなり、さらなる認知度拡大につながります。
 大村 まさに人が人を呼んでいる状況なのですごく助かっています。「おすすめショップ」のサービス開始前は、当社の投稿に対するユーザーのリアクションは約30件でした。導入後はフォロワー数が大きく増え、今では数百件単位の反応をいただいています。

 ーーー今後の目標は。

 川本 ファンを1から生み出すための新しい機能を作っていきたいと考えています。
 大村 ユーザーと当社がより密にコミュニケーションを取る場に育てていきたいです。こちらからの問いかけに対し、コメントを返してくれるユーザーさんも徐々に増えていますので、実現できると手応えを感じております。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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