【西友 ドットコム事業本部ディマンド・クリエーション 野村佳史 シニア・ディレクター】ネットスーパー事業売上20%増目指す

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 グランドオープンから3周年が経過した西友のネットスーパー「SEIYUドットコム」が順調だ。15年12月期の売上高は前期比30%増で推移。宅配ロッカーの設置や注文した商品の店頭受け取りサービスなど、ユーザーの利便性向上を推し進めている。6月には、ウォルマートグループで初となる1階が店舗、2階がネットスーパー専用の倉庫を兼ね備えたハイブリッド型の店舗をオープン。配送効率を高めることで、ニーズが高い都心部のユーザーへの対応を充実させる。野村佳史シニア・ディレクターに聞いた。


■オープンから3周年


 ーーネットスーパーの直近の業績について教えてください。

 15年12月期売上高の数値は公表していませんが、前年に比べ3割増、7月時点で会員数は139万人を超えています。当社の事業戦略である「価格が安い」という考えが、消費者に浸透してきていることが、ネットスーパーの増収にも寄与していると思います。共同で運営するDeNAとともに、ECサイトの使いやすさに関して日々改善していることも売り上げ拡大の要因だと考えています。
 ECサイト「SEIYU倉庫館」については、3周年を記念して、「3年使うとこんなにおトク!」キャンペーンを8月3日まで実施しました。ネットスーパーを利用することで、お金(価格の安さ)と時間(家事など)を節約できる点を訴求する内容にしました。


 ーー3年を振り返って成果や課題はありますか。

 グランドオープン前後と比べると、売上高、会員数ともに3倍に拡大しており、非常に順調な成長を遂げていると思います。特に、首都圏でのネットスーパー需要が急伸しており、そのニーズをいかに効率的に刈り取っていくかが現在の課題です。全国配送型のEC「SEIYU倉庫館」も安定してきており、近隣に店舗がない地域でもアピールができているのではないかと思います。会員の内訳では、リニューアル以前から運営しているネットスーパーの利用者が多い傾向にあります。
 ーー店舗出荷のネットスーパーと全国配送ECを組み合わせた「ハイブリッド型」のメリットは。
 ネットスーパーは全国120店舗で展開しています。西友店舗があるエリアではすべて展開しています。「SEIYU倉庫館」は、全国配送が可能なので、店舗がないエリアでも「西友の安さ」を提供できるメリットがあります。また、普段から店舗を利用している人にも、ECを利用できることの利便性は高いと思います。


(続きは、「日本ネット経済新聞」9月15日・22日 合併号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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