【フリュー 近藤真由香 カラコン事業推進部リーダー】クーポン、レビューサイトで若年層人気

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近藤真由香氏

近藤真由香氏

ここ数年ずっと右肩上がりに成長し、新規参入する企業も多いです。黒目を大きく見せる「サークルレンズ」タイプも含めると正確には測れないほどの市場になっていますが、日本コンタクトレンズ協会に加盟しているメーカーの卸額ベースでは、13年に329億円になったとされています。カラコンを使用する層も、昔はコスプレ好きやギャルなど限定的でしたが、今は一般のOLにも広く使われるようになっています。今の若年層は高校に入学してメガネからいきなり度があるカラコンに変えるケースも珍しくなく、当社のアンケートでも高校1年生から着け始めたという人が多くなっています。
-顧客層は。

 まず、高校2~3年生が一つ目の山となっていて、次いで20~21歳が山となっています。他社は20~25歳がボリュームゾーンと聞きますが、当社のユーザー層はプリクラ機からの会員となっているため、他社に比べて若い傾向にあります。

-カラコン通販を始めた理由は。

 約3年前、「こんなに若年層女性の会員がいるのだから、ほかのビジネスでいいサービスを提供できるのではないか」と考え、ECを思い付きました。アンケートでは、ネットで購入する商品の1位がファッションで、2位がカラコンでした。カラコン市場は拡大傾向にあり、当社の会員とも親和性が高かったので事業として始めることになりました。会社として通販事業は初めてで、ルールや運用を一から決めなければならず、苦労は多かったですが、ほかの部署の協力や経営陣の理解も得ながら開始に至りました。

-若年層女性のメールアドレスを多く保有する強みが生かされているのですか。

 社内のリソースを十分に活用できることを強みにしていますが、当社は事業ごとにしっかり損益管理をしているので、プリクラ事業の保有するメールアドレスを利用する際も、その部署からメルマガ枠を購入してカラコンの販促をしています。有料でメールを打つので質も高く維持でき、効果を上げることができます。

-メルマガ以外の集客は。

 SEOの効果が高いです。開設以降1年ほどかけてグーグルに評価されるようなサイトの作りやコンテンツを地道に作り込んできました。お客さまの要望に応える取り組みとして、「ミューコンタクト」内でカラコンのレビューサイトを運営しているのもその一環です。カラコンの販売画像の目は加工されているので、実際に装着したときのイメージが違うというお客さまの声がありました。3人のレビュアーが右目だけ装着したり、こんな風にメークするとこうなるなど、さまざまなカラコンのレビューを書いています。

(続きは日本ネット経済新聞 10月1日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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