【越境EC物流】エスプールロジスティクス/越境課題解決サービス/ECや物流会社も加盟可能

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む
小林正憲社長

小林正憲社長

 物流支援のエスプールロジスティクス(本社東京都、小林正憲社長、(電)03—6859—6565)はこのほど、越境ECの課題解決を支援する会員サービス「CLOSER(クローザー)」の提供を開始した。越境ECの物流代行に加え、課題解決のための会員サービスを提供し、幅広い事業者を支援したい考えだ。同会員サービスはEC企業だけでなく、越境ECに対応したい物流代行会社が加盟できる点も特徴だ。
 「クローザー」に加盟すると、専用サイトで越境ECに関するFAQを参照できたり、チャットで相談できたりする。物流や販売のノウハウ、関連法案の注意点などを手軽に把握できる。
 会員企業は米国に輸出する際、エスプールロジスティクスの米国法人を輸入者として活用することも可能。米国食品医薬品局(FDA)の認証取得を代行したり、BtoC向けの越境EC物流保険を利用することも可能になる。
 今後、宅配会社に合わせた伝票の自動発行ツールなども提供する予定だ。

■物流変えずに越境対応

 「越境ECの物流代行も行っているが、EC企業が現在の代行会社から当社に乗り換えるハードルは低くない。越境ECの荷物だけを当社の倉庫に横持ちして海外顧客への発送もできるが、国内の輸送コストもばかにならない。それならば当社に物流代行を切り替えなくても、EC企業が現在の物流会社に委託したまま越境ECに対応できるサービスを作ろうと考えた」(小林社長)と話す。
 同社は昨年4月、米・アマゾンへの出品から現地のFBA(アマゾンの物流サービス)への納品代行までワンストップで行うサービスを開始した。月間100件以上の問い合わせを集め、さらに越境EC支援を強化するための「クローザー」の提供を開始した。
 EC企業は入会金3万6000円、年会費6万円で、物流会社は入会金14万円、年会費6万円で「クローザー」に加盟できる。
 「越境ECに精通した担当者を雇うことを考えれば安いはず。物流会社は越境ECに対応することで、新規顧客獲得や既存顧客の離反防止にもつながる」(同)と言う。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ