【BtoB通販支援】イーナ 家具仕入れサイト「エコロ」/導入事例「BカートASP」/専用カート私用で業務効率向上へ

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む
イーナの大川雅之氏(写真右)と大矢政行氏

イーナの大川雅之氏(写真右)と大矢政行氏

 家具のECサイトを運営するイーナ(本社大阪府、八波竜一社長)は、16年6月にネットショップ向けの家具仕入れサイト「エコロ」開設し、今年2年目を迎えた。同社では、07年から「年収350万円のユーザーでも、おしゃれで気軽に家具が購入できる」ことをコンセプトにした家具のBtoC―ECサイト「家具350」を展開している。
 ECサイトを運営する中で、仕入れ商品の場合は、利益の確保が難しく、他社との差別化も図りにくいという課題があった。こうした課題を解決する目的で、仕入れ商品に加えて、プライベートブランド(PB)商品の販売を強化。さらに、ニーズが高まっていたネットショップ向けの家具の仕入れサイト「エコロ」を立ち上げた。
 「家具350」で取り扱っているプライベートブランド数商品を「エコロ」でも提供。11月末現在の商品数は約百商品で、毎月5~10品目のペースで開発している。ソファーやベッド、食器棚などが売れているという。
 サイト開設当初は、家具の仕入れ展示会などに積極的に出展。リアルでユーザーと接点を持つことに加え、企業向けにFAX―DMを送付し認知度を高めていったという。現在では、大手カタログ通販企業から中堅ECまで幅広く会員を獲得できているという。
 イーナでは、ECサイトで掲載する写真やバナーなども無料で提供。自社で撮影スタジオを持ち、専属のカメラマンが撮影することで素材には定評があるという。会員登録は無料で、在庫を抱えずに大型家具を販売できる点を訴求している。
 18年5月期における売上高は1億円規模を計画。今期は、新規顧客獲得に加え、新商品の開発を強化する方針だ。現在年間100商品のPB商品を増やす計画で、ユーザーのさまざまニーズに応えることで顧客獲得につなげる。

◆導入の決め手はサポートの良さ

 法人向けECサイトを運営する上で導入を決めたのが、Dai(ダイ、本社京都府、木脇和政社長、(電)050―3188―1110)が提供するBtoB EC・Web受発注システム「BカートASP」だ。
 イーナでは、導入の際BtoB対応の複数のASPカートを比較。イーナの大川雅之氏は「対応(サポート)の良さが決め手の一つ」と話す。
 支援企業の中には、メールでの対応のみというケースも多い中、Daiでは、サポートの対応力を強みとする。導入先からの細かな質問にも丁寧に対応しているほか、各企業が抱える課題にも迅速に対応しているということが魅力だという。仮にDaiで対応できない場合でも「他社のサービスなどを紹介してくれる」(WEB事業部・マネージャーの大川雅之氏)と話し、会員の取引先からの質問にも流用することもあるという。
 BtoBの場合は、FAXや電話で対応も可能だ。しかし、専用カートを活用し、ネットで受注を受け付けることで発注のミスを防げたり、スタッフの業務効率向上にも役立てている。


〈システム概要〉
 「BカートASP」は、BtoB―EC・Web受発注システム。BtoB特有の商習慣に標準機能で対応する。カスタマイズが不要ですぐに利用を可能にした。楽天市場出店者から、上場企業まで数百社以上の導入実績がある。10万を超える事業者がBカートASPで発注を行っているという。最短3日、月額9800円から導入でき、カスタマイズの必要がない。
 Daiでは、鵜飼智史執行役員によるEC企業向けのBtoBコマースをテーマにしたセミナーを開催しているほか、ウェブメディアでの連載記事を通じてBtoB―ECの認知を高めている。

関連リンク・サイト

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ