健康食品や化粧品などの単品リピートECのランディングページ(LP)に、チャットボットを導入する事例が増加している。LPに導入するだけで、CVRが30%伸長したという事例もあるという。チャットを導入することによって、顧客に注文フォームを入力してもらいやすくなるとしている。顧客と企業のコミュニケーションが活発化するといったメリットもあるようだ。単品通販企業は、自社のブランドの方向性や、リーチしたい顧客層にフィットしたチャットツールを選んで導入する必要がある。
■チャット決済でCVR向上
通常の注文フォーム経由の決済から、チャット上での決済へと切り替えただけで、ECのCVRが30%改善したというデータもあるようだ。チャットボットシステムを提供するウェブナル(本社東京都)では、決済ができるチャットボットシステム「BOTCHAN PAYMENT(ボッチャンペイメント)」を提供している。同ツールを導入している、ヘアケア用品のLPでは、導入以前と比べてCVRが4.44%から5.78%となり、30.1%向上した。化粧品のLPでは、CVRが1.85%から2.43%に向上、改善率は31.3%となった。
ウェブナルによると、チャット上で決済が完了することでメリットを感じる顧客の多くは、商品に対する購入意欲がもともと高い層だという。
チャットボットを導入していないLPでは、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、クレジットカード番号などの注文情報を、続けて入力するフォームを設置しているケースが多い。「LPによっては、『たくさん注文情報を入力しなければならない』という印象を与えて、ユーザーを離脱させているケースが多い」(ウェブナルChatobot AI事業部・後藤一海マーケティングセクションリーダー)と話している。
チャットボットを導入して、一問一答形式で注文情報を入力してもらうことで、CVRが向上するケースが多いようだ。これまでかご落ちしていたユーザーの離脱を止めるのに有効な手段なのだという。
(続きは、「日本ネット経済新聞」3月19日号で)
〈単品ECにチャットブーム〉 ツール導入でCVR30%増の事例も
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