オイシックス・ラ・大地/中間売上高は165億円に/ミールキット定期会員5割増

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 オイシックス・ラ・大地の19年4―9月期(中間期)における連結売上高は、前年同期比2.6%増の325億5200万円で、営業利益は19.3%減の9億円だった。
 食品EC「Oisix」の売上高は同20%増の165億2000万円。営業利益は集客を拡大に積極投資をした結果、同4.0%減の18億6000万円だった。
 会員数は同21.8%増の23万556人、会員1人当たりの月間購入金額は同4.6%減の1万616円。大型のPR施策による新規ユーザーが増加したことに伴い単価は低下した。
 ミールキット「Kit Oisix」の定期会員は同54.6%増の13万4895人と順調に増やした。子育て層への訴求をするために、「クレヨンしんちゃん」とのコラボレーション広告の拡散やテレビパブリシティなどメディア露出を増やした結果、「Oisix」に関するツイート数が同189%増の累計23万件に増えた。
 ミールキットの増強を目的に、9月から横浜市内に「横浜Kitプロセスセンター」を稼働させたほか、神奈川県海老名市内に物流拠点を稼働させることで物流センター費の低減を目指す。
 アライアンス事業については、NTTドコモと共同で行う「dミールキット」が開始2カ月でお試しセットが8000食、1000人の定期会員を獲得した。三越伊勢丹が手掛ける食品EC「ISETAN DOOR」は1万4000人の定期会員の規模となった。
 今後は、食のSPA化を目指し、製造や開発部門を強化することで、PB商品の原価低減を目指す考えだ。
 高島宏平社長は決算説明会の席上、ミールキットの製造を増強していることについて「他社へのミールキットのOEM提供については、自社を優先させることから現状では行わない」と話した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ