エイチーム 19年7月期/営業損失2.1億円/3年後の黒字化目指す

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 自転車ECサイト「cyma―サイマ―」を運営するエイチームの19年7月期におけるEC売上高は、前期比19.7%減の20億4800万円だった。営業損失は2億1000万円。在庫の適正化に向けたフルフィルメントの強化を優先した結果、減収減益となった。3年後の22年までに黒字化を目指し、EC事業のテコ入れを図る方針だ。
 EC事業の再整備を図るため事業責任者を交代、在庫課題の解決に着手した。体制変更後の19年5月末と比較して、19年8月末の総在庫数は44.9%減、倉庫内で3カ月以上滞留する在庫数は41.5%減、在庫回転率は20.0%向上した。
 「数年先には黒字化する手応えを感じている」(林高生社長)と言う。
 オペレーションの改善により、22年ごろまでに利益率10%の改善を計画している。同年以降、仕入れ・物流・販売などのサプライチェーンの改善に向けたシステム投資も行う方針。これにより、利益率の5~10%向上を目指す。
 計画値としては、21年7月期には売上高31億円・営業損失1億円、22年7月期には売上高38億円・営業利益3000万円を予定している。
 「現在は体制変更や環境の改善を行っているため、プロモーションをやめており売り上げは下がっている。再びプロモーションを行うことで、計画値のような成長ができると考えている」(同)と言う。
 EC事業は全売上高のうち5.5%を占めている。エイチーム全体の連結業績は売上高が同1.4%減の371億5100万円、営業利益は同40.2%減の28億1100万円だった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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