Hamee 19年4月期/物販売上5.2%増/PR費用や手数料増で減益

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19年4月期コマース売上高について話す樋口社長

19年4月期コマース売上高について話す樋口社長

 スマホグッズのネット販売を行うHamee(ハミィ)の19年4月期におけるコマース売上高は、前期比5.2%増の85億4400万円だった。米国向けの卸売りが伸び、売り上げを下支えした。一方、PR費用やモール販売比率の増加によってセグメント利益は同5.4%減の16億8400万円となった。
 昨年9月に発売された新型iPhoneシリーズの販売が伸びなかった影響を受けたが、一部機種の値下げに伴い需要が回復。新生活シーズンの3月から4月にかけて発売した「iFace Reflection(アイフェイス・リフレクション)」シリーズがヒットし、国内向け卸事業の売り上げは下期に回復した。
 米国の大手雑貨量販店向けの卸販売や、クリスマス需要を取り込んだ小売販売は大幅に伸長した。若干伸び悩んだ国内卸販売を海外販売がカバーした。
 「3月に業績の下方修正を発表し、ご心配をおかけしてしまった。社内に危機感があり、奮起したおかげで、売り上げは下方修正した予想よりも上振れできた」(樋口社長)と振り返る。
 一元管理システム「ネクストエンジン」などを運営するプラットフォーム事業は、売上高が同39.1%増の17億2200万円、セグメント利益は同32.3%増の5億2700万円だった。
 連結業績における売上高は同9.9%増の103億200万円、当期純利益は同1.9%減の8億5600万円だった。
 3カ年の中期経営計画では、22年4月期までに連結売上高138億円を目指している。
 「データセントリックな事業モデルを確立する。コマース事業やプラットフォーム事業で稼げているうちに、IoT製品の新規事業をしっかりと軌道に乗せたい」(同)と意気込む。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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