NTTドコモ 〈ミールキットのECに参入〉/オイシックスと組み”リベンジ”

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NTTドコモの吉澤和弘社長(写真左)、オイシックス・ラ・大地の髙島宏平社長

NTTドコモの吉澤和弘社長(写真左)、オイシックス・ラ・大地の髙島宏平社長

 NTTドコモは7月にも、食品ECのオイシックス・ラ・大地(以下オイシックス)と組み、ミールキットのEC市場に新規参入する。ドコモが手掛ける「子育て応援プログラム」のコンテンツに盛り込み、年内に約1万人の会員獲得を目指す。5月16日に都内で発表した。ミールキットECはここ数年、採算性の低さもあり、事業から撤退する例が相次いでいる一方で、食品スーパーといった大手が積極的な販売に乗り出している。NTTドコモはこれまで、ABCクッキングスタジオや食品宅配のらでぃっしゅぼーやとの協業がうまく軌道に乗らなかった過去がある。食の領域へいわばリベンジとなり、ドコモの動きが注目される。

 NTTドコモがミールキットECに参入することを発表したのが18年1月のこと。当時、グループ傘下にあった、らでぃっしゅぼーやをオイシックスに売却したタイミングで、自前のECサイトを立ち上げる方針を明らかにしていた。同年2月は、NTTドコモはオイシックス・ラ・大地に第三者割当増資で3%を出資し、資本業務提携を構築してきた。
 今回のミールキットECの事業責任者を務める櫻井稚子氏は、NTTドコモのライフサポートビジネス推進部で食文化事業を統括。18年3月に行った本紙の取材に対し「ミールキットは市場性が見込めると同時に、社会課題解決の有力なツールになる」とコメント。ただ、18年内にサービスを開始する予定からは約7カ月遅れる格好となった。
 NTTTドコモにとって、食の領域では苦い経験がある。グループだったABCクッキングスタジオは今年3月に創業家側に全株式を売却。食品宅配のらでぃっしゅぼーやは、18年1月にオイシックス・ラ・大地に売却している。

(続きは、「日本ネット経済新聞」5月23日号で)

NTTドコモ・吉澤和弘社長がミールキットの説明を行う様子

NTTドコモ・吉澤和弘社長がミールキットの説明を行う様子

dミールキットのセット

dミールキットのセット

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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