ゾゾ/業績を下方修正/不調のPBは戦略転換

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PB事業の今後の戦略

 ファッションECモールを運営するゾゾは1月31日、19年3月期の業績予想の下方修正を発表した。商品取扱高は前回予想を330億円下回る3270億円、連結営業利益は同135億円下回る265億円に修正した。プライベートブランド(PB=自主企画)商品の不調が響いた。PB事業の戦略を転換し、来期はPB事業の赤字解消を目指す。
 連結業績における売上高は同290億円下回る1180億円、経常利益は同135億円下回る265億円、当期純利期は同102億円下回る178億円に修正した。1株当たりの配当予想は、同33円31銭下回る58円13銭を見込んでいる。
 PB商品の販売が伸びなかった。19年3月期のPB商品の売上高は200億円を計画していたが、30億円で着地すると見ている。PB事業では125億円の赤字を計上する見込みだ。
 「創業20年でPBを本格的に立ち上げ、大きな投資をしたが、赤字幅が膨らんだ。(体型計測用の)『ZOZOSUIT(ゾゾスーツ)』を市場に無料で配っていけば『ゾゾタウン』への押し上げ効果があると考えていたが、効果は薄かった」(前澤友作社長)と振り返る。
 「ゾゾスーツ」で計測するユーザーが想定よりも少なく、PB商品や「ゾゾタウン」での購入にもあまりつながらなかった。「ゾゾスーツ」の配布枚数も当初は600万〜1000万枚の予定だったが、230万枚になる見込み。
 今期から開始した広告事業も立ち上がりが遅れている。19年3月期の広告売上高は30億円を見込んでいたが、17億円で着地する見込みだ。
 業績見通しの悪化により、PB事業の方針を転換する。「ゾゾスーツ」はビジネススーツの購入者向けや海外などの新市場での体型データ取得用にのみ活用する。カジュアルアイテムは「ゾゾスーツ」なしで「体型予測エンジン」を活用することで購入できるようにする。
 商品ラインアップも見直す。今期は型数を抑えて大ヒットを狙っていたが、品数を拡充して、全体的に売り上げ拡大を図る。これまでの高リスク高リターンの事業モデルから、来期は低リスク中リターンの事業モデルに転換する。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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