アスクル 18年6—11月期/通販売上11.5%増/BtoCの大幅増収がけん引

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 アスクルの18年6—11月期(中間期)における通販売上高は、前年同期比11.5%増の1882億2500円だった。BtoB事業が堅調に推移し、BtoC事業が大幅増収となった。配送運賃の値上げなどで販管費は増えており、連結業績における四半期純利益は、同90.7%減の3億1500万円だった。
 BtoB事業の売上高は、同5.2%増の1555億8700万円となった。SEO対策やネット広告を強化したことで新規顧客獲得が進んだ。ビッグデータを活用した効果的な販促と、ウェブサイト上の検索機能の改善を進めたことで、既存顧客の購入点数・単価ともに増加した。
 18年8月には、「アスクルカタログ 2018秋・冬号」を発刊し、定期配送サービスや多様化する働き方、オフィス環境に適した新サービスの提案を強化。商品の種類別ではリアル店舗などで利用頻度が高い日用消耗品や消耗紙、オフィスで利用される飲料などの生活用品が成長をけん引した。
 BtoC事業の売上高は、同56.1%増の326億3700万円。日用品ECサイト「ロハコ」の増収に加えて、ペット用品ECのチャームを買収したことで大幅な増収だった。
 「ロハコ」の売上高は、同43.9%増の257億2100万円。倉庫火災での落ち込みから回復し、成長路線に入った。18年5月、ヤフーショッピングに出店するなど、ヤフーと連携した施策が売り上げを押し上げた。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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