SKIYAKI 18年2―7月期/売上高41.2%増/ヒット商品欠きECは減収

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決算内容を説明する宮瀬卓也社長

決算内容を説明する宮瀬卓也社長

 アーティストのファンクラブ(FC)やECのプラットフォーム事業を手掛けるSKIYAKI(スキヤキ)が9月12日に発表した18年2―7月期(中間期)の連結売上高は、前年同期比41.2%増の16億8200万円だった。運営するFCの有料会員数拡大や、買収したライブ制作会社の売上高が増収要因。EC事業は大型ヒット商品を欠き、減収となった。
 事業別の売上高は、FC事業が同34.9%増の11億900万円、EC事業が同17.5%減の2億7800万円、その他は135.5%増の7300万円。5月に子会社化したライブ制作会社の売上高は2億2000万円だった。
 FC・EC事業は、会員料や物販売り上げの成功報酬をクリエーター側と分け合う「レベニューシェアモデル」を展開。入会や購買といったFC・ECでの行動履歴から、顧客の熱量を計測するサービス「ビットファン」の提供も進めている。
 9月12日に開いた決算説明会で宮瀬卓也社長は「昨年はアーティスト『ゆず』に関連した売り上げが大きかった。『ビットファン』の導入が進めば、行動履歴を取るためにECの利用も進み、将来的に売り上げは拡大する」と見通しを述べた。
 営業利益は同45.9%減の7500万円、経常利益は同49.2%減の6900万円、中間純利益は同92.3%減の800万円だった。M&Aをはじめとした積極的な投資と、それに伴うのれん償却が影響した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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