MTG/メルカリに次ぐ大型上場/時価総額は2840億円に

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上場のセレモニーで鐘を鳴らす松下社長(写真中央)

上場のセレモニーで鐘を鳴らす松下社長(写真中央)

 美容機器メーカーのMTG(本社愛知県、松下剛社長)は7月10日、東証マザーズに上場した。上場初日の終値は一株当たり7350円となり、時価総額は2840億円。5月に上場したメルカリに次ぐ大型上場となった。同日開かれた記者会見で松下社長は、ロシアなど海外での今後の直販事業について、意欲を見せた。
 上場初値は、公開価格5800円を21・6%上回る7050円だった。上場に伴い公開した決算情報によると、18年9月期の全社の売上高予想は600億円。ECによる直販と、EC事業者への卸販売で構成するダイレクトマーケティング事業の同期の売り上げ予想は110億円となっている。
 同社では、人工知能(AI)といったテクノロジーの活用を成長戦略の柱の一つとしている。18年1月には「MTG AI研究所」を設立しており、今後は美容・健康分野におけるAIやIoT(物のインターネット化)の活用を進める。
 通販売上高の拡大に向けては、米歌手のマドンナやサッカー選手のクリスティアーノ・ロナウドなど、各ブランドのイメージキャラクターを務める著名人の影響力を軸に、PR展開を進める。
 上場当日に開いた記者会見で松下社長は「マーケティングにおけるSNSの活用は欠かせない。今後も世界中で著名なインフルエンサーと組み、SNSを活用していく」などと話した。「欧米、中国、韓国に次いで、ロシアでの直販事業も現在検討している」と海外展開の方向性についても説明した。

記者会見で成長戦略を説明する松下剛社長

記者会見で成長戦略を説明する松下剛社長

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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