楽天 18年1—3月期/流通総額は11.4%増/ファッションや直販が拡大

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決算発表を行う河野奈保常務執行役員

決算発表を行う河野奈保常務執行役員

 楽天の18年1—3月期(第1四半期)における国内EC流通総額は、前年同期比11.4%増の8576億円だった。モバイル売上比率は同3.7ポイント増の66.5%にまで拡大。ファッションECや直販事業の拡大も流通総額の増加に寄与した。
 楽天グループのシナジー効果を生かした「楽天経済圏」が、国内EC流通総額の拡大を後押ししている。楽天市場の流通総額における楽天カード決済比率は、18年3月度に55.8%にまで拡大。前年同月と比べると4.2ポイント増加している。
 グループのサービスを使うことでポイント付与率が上がる「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」もサービスを拡大しており、流通総額拡大の要因となっている。
 ファッションに特化したECサイト「Rakuten Brand Avenue(ラクテン・ブランドアベニュー)」の流通総額は、同37%増となった。ブランドの出品数増加やクーポン施策などが奏功した。
 直販事業は拡大しており、4月にビックカメラとの提携サービスを開始したことで、書籍から日用品、家電まで直販する体制が整った。今夏には西友との提携によるネットスーパーが始まり、食品の直販も推進する。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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