ヤフー/EC取扱高トップへ/川邊次期社長が新体制で抱負

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新年度の方針について報道陣の質問に対応する川邊健太郎副社長執行役員CEO

新年度の方針について報道陣の質問に対応する川邊健太郎副社長執行役員CEO

 ヤフーは4月27日、新体制で臨む今年度以降の取り組みを説明した。インターネット上のサービス間の連携を強めて、全社的に成長させる方針をあらためて表明。そのうち、「eコマース(物販)取扱高」「インターネット広告売上収益」「モバイルペイメント取扱高」の3領域で、それぞれナンバーワンを目指すと発表した。6月に社長就任が決まっている川邊健太郎副社長執行役員CEOが明らかにした。
 「eコマース」の取扱高は、「オークション関連」「ショッピング事業」「アスクルBtoB事業」の各分野で定義。3分野の合算を取扱高で開示する。18年3月期における3分野合算の取扱高は約1兆8000億円。川邊副社長は「これを成長させていき、国内ナンバーワンをなるべく早期に実現したい」との抱負を明らかにした。
 そのためには、「ヤフーショッピング」など、マーケットプレイスのさらなる質の向上が必要と説明。国内最大の品ぞろえを図るとともに、データドリブンを効かせてUI/UXを常に改善させていく。
 さらに、モバイルクレジットやオフライン事業者との連携を図り、「物販のeコマース化を最大化していきたい」(川邊副社長)と語った。
 「モバイルペイメント取扱高」でナンバーワンを狙う背景には、「ヤフーウォレット」の口座数拡大があると説明する。18年3月末時点の「ヤフーウォレット」口座数は、前年度比9.1%増の3987万口座となっている。
 「ヤフーウォレット」について川邊副社長は「4000万人近い方に使っていただいている、オンライン上の強固な決済手段となっている。この決済手段を持ってオフライン決済に進出し、ナンバーワンのモバイルペイメントにしていきたい」との方針を表明した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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