プレシャスデイズ/ニッチ商品を海外へ/香港・台湾の訪日客9万人がターゲット

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 インバウンド需要向けの広告事業を展開するプレシャスデイズ(本社東京都、増山順一社長、(電)03―5962―7739)は1月10日、香港と台湾の訪日客向けの情報サイトのユーザー9万人をターゲットにした越境ECサイトを本格稼働させた。訪日客から需要が高い化粧品や健康食品のほか、伝統工芸品やガラス細工など、ニッチなカテゴリーの商品を持つメーカーの出店を募集している。
 同社は、香港と台湾向けに日本のトレンド情報などを発信するメディアサイト「桃旅厳選(ももたびげんせん)」を運営している。香港と台湾の、日本に興味がある、20~40代の女性を中心としたユーザー約9万人が利用。ユーザーの96%が一度は日本に旅行したことがあり、18%以上が10回以上日本に来たことがある「日本通」(増山社長)だという。
 同社は17年10月からメディアサイト「桃旅厳選」を通じた越境ECによる物販のテストを行ってきた。テスト販売では主に、健康食品や化粧品、メーキャップに使う化粧筆などが人気だったという。
 1月10日に本格稼働した越境ECサイト「桃旅厳選」は、以前から運営する、同名のメディアサイトと連動している。メディアサイトのユーザーにはメールマガジンで、ECで扱っている商品のPR情報を配信する。出品者向けのオプション機能としては、年齢や訪日回数に応じたセグメントの顧客に対する、単独の広告メール配信も可能だという。
 18年中にはタイやフィリピンといった、訪日客の多い東南アジアの国に向けて、情報サイトとECサイトの両方の展開を開始する予定もあるという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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