アマゾン/日本売上1兆1600億円規模/円ベースで約17%増の成長率

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 アマゾンの16年における日本事業の売上高は前期比30・6%増の107億9700万ドルだった。16年の平均為替レート(1ドル=約108円)で円換算すると、日本売り上げは1兆1660億7600万円となる。日本売り上げは円ベースで前期比約17%増の成長率とみられる。
 売上高にはアマゾンの直販のほか、マーケットプレイスに出品する販売事業者の手数料収入、プライム会員の年会費、クラウドサービス「アマゾンウェブサービス(AWS)」の収入なども含む。
 昨年、アマゾンジャパンはプライム会員向けのサービスをさらに拡充させ、会員数も増加している。
 1時間以内の配送、もしくは送料無料で時間指定ができる2時間便を提供する「プライムナウ」は14年11月の開始以降、専用物流倉庫が5拠点となっており、カバーエリアが拡大している。
 このほか、ボタンを押すだけで日用品などが注文できるプライム会員向けサービス「Amazonダッシュボタン」も開始した。
 10月からはマーケットプレイスの出品者に向けて、アマゾンの物流代行サービス「フルフィルメント・バイ・アマゾン(FBA)」を利用していなくても、自社の配送の仕組みが確立していれば「Amazonプライム」対象商品として販売できる配送サービス「マケプレプライム」を開始。出品者の転換率向上につなげている。
 全世界の16年の売上高は前期比17%増の約1360億ドルとなった。世界的にプライム会員向けのサービスやコンテンツの拡充が話題となった。
 11~12月にかけて、毎年全世界で開催している大規模なセールイベント「Amazonホリデー」で、昨年はセールの注文数が過去最多になったという。
 ホリデーシーズン中、全世界でスマホ対応の「Amazonショッピングアプリ」経由の注文が前年比56%増となった。アプリの利便性向上のため、2月21日に日本では音声検索の機能を追加した。音声検索機能は世界で4カ国目の提供となる。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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