大手モール2社決算/国内EC2桁成長/楽天…ポイント施策奏功、ヤフー…商品数2.3億点に

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 楽天の16年7―9月期(純第3四半期)と、ヤフーの16年7―9月期(純第2四半期)の国内EC流通総額がまとまった。楽天は前年同期比10.0%増の7554億円、ヤフーは同29.7%増の4324億円となった。楽天はカードやモバイルなどのグループサービスと連携したポイント施策「スーパーポイントアッププログラム(SPU)」が新規ユーザー獲得と休眠ユーザーの復活に貢献している。「ヤフーショッピング」は商品数が2億3000万点で、自社調査では国内最多と発表している。


■モバイル比率が6割に
 楽天の国内EC流通総額には、トラベル、ネットスーパー、ケンコーコムなどを含む。
 「楽天市場」は今年1月、スマートフォン(スマホ)アプリや楽天カードなどを利用して買い物をすると、ポイントが最大7倍になる「SPU」を開始した。
 16年9月における「楽天市場」の流通総額における楽天カードの決済比率は49.0%、アプリ経由を含むモバイル流通総額比率は前年同期比8.5ポイント増の59.8%となった。
 「SPU」の提供開始により、今年10月の月次データでは、注文件数が前年同期比17.0%増、購入者数が同10.9%増となっている。
 「SPU」のポイント原資は楽天が負担しているため、楽天の国内EC事業における営業利益は前年同期実績を下回っているが、今夏から「楽天市場」の広告の種類が拡大し、広告収入は回復しているという。
 16年1―9月期(第3四半期)における国内EC流通総額は、前年同期比11.0%増の2兆1549億円となっている。

(続きは、「日本ネット経済新聞」11月17日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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